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2008.09.28 Sunday
超初心者向け写真撮影講座、第三回。前回は被写界深度について書きました。
では、どうやって被写界深度を調節するのでしょうか。
第三回『絞り』
絞りとはレンズから入る光の量を調節するものです。
絞りの大きさはF値(えふち)で表します。
この値が大きくなればなるほどレンズを通る光が減り、小さくなればなるほどレンズを通る光が増えます。
目の場合、瞳孔が絞りの役目を果たしています。
分かりやすいのは猫の目です。
明るいときは細く、暗いときは丸くなります。
これは瞳孔(絞り)によって、光を取り入れる量を調節しているためです。
Super Takumar 105mm F2.8
↑これは前回にも例として出した、俺の持っているレンズです。
最後にF2.8という値がありますね。
これを開放F値と言い、全く絞りを絞っていない(開放)状態のことです。
絞りを絞っていないということは、光がレンズを最大限に通るということです。
この値が小さいほど明るいレンズ、ということになります。
ちなみに上記のレンズの場合、最大でF22まで絞ることができます。
さて、被写界深度と絞りにはどういう関係があるのでしょう。
単刀直入に言えば、開放に近ければ近いほど被写界深度は浅くなります。
逆に、絞れば絞るほど被写界深度は深くなります。
遠くのものや小さいものを見るときなどに、目を細めることがあると思います。
あれは無意識に被写界深度を調節して、ピントを合わせようとしているわけです。
背景をぼかして被写体だけを浮かび上がらせたい場合は、絞り開放付近で撮影します。
全体をきっちり写したい場合は、そこそこ絞って撮りましょう。
ここでまた、曖昧な言い方が気になったことと思います。
何故『開放付近』『そこそこ絞って』といった表現を使ったのでしょうか。
まず、『開放付近』の件ですが、実は開放描写のあまり良くないレンズがあります。
ピントが合っている部分まで、微妙にぼんやりとした、しゃきっとしない写りになったりします。
こういう場合は絞りを一段か二段絞ってやるといいでしょう。
勿論、開放からシャープに写るレンズもあります。
次に『そこそこ絞って』について。
絞りというのは、絞れば絞るほど画質が低下してしまうのです。
これは「光の回折」という現象によるものだそうです。
ですから、F16やF22などを使うことは殆どありません。
普段使うのは、絞ってもF8くらいまでです。
第四回では、絞りと切っても切れない、シャッタースピードについて書こうと思います。
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