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2012.03.27 Tuesday
小松海岸で土器片を拾うようになってしばらく経ちました。あれ? そういえば、この土器片たちは何処からきたのだろう。
唐突に思いました。
思ったからには気になります。
縄文時代には縄文海進という海水面の大幅な上昇があった、とされています。
徳島県民なら大体の人がご存知であろう城山貝塚は、縄文時代後期から弥生時代初期の遺跡で、大体標高2〜3m程度の微高地に位置しています。
貝塚というだけあって、アサリやハマグリ、カキ、ハイガイ、カガミガイなど、現在でも小松海岸で拾えるような貝殻の数々は元より、獣骨に魚骨、人骨まで見つかっています。
縄文時代後期から弥生時代初期にかけて、この辺りは海辺だったわけですね。
当然、小松海岸は海の底です。
ちょっと別の趣味の話になってしまってアレなんですが、延喜式神名帳というものがありまして、これに記載されている神社を『式内社』といいます。
(ちなみに当時確かに存在していたにも関わらず延喜式に記載のない神社は式外社といいます)
この延喜式神名帳は927年、平安時代にまとめられたものです。
『式内社』は古来より崇敬厚く、それはもう平安時代どころか神代と呼ばれる時代から鎮座していたような由緒あるお社ですから、その分布を見ると、なんとなーく古代の海岸線が見えてきます。
海水面を現在より2m高くした地図と、俺の今まで訪れた神社の地図を重ねてみました。
小さくて見づらいですが、紫色が式内社で黄緑色が式外社です。
当時の海岸線と神社の位置が、大体一致しているのがお分かりいただけるかと。
さて、弥生時代後期から古墳時代になると、海進の逆の海退という現象によって現代よりも海水面が低くなり、それまで海底だったところが陸上になりました。
それでは、小松海岸で拾うことのできる土器片は、その頃のものなのでしょうか。
しかし、あの近辺に弥生時代の遺跡がある、という話は聞いたことがないですよね。
うーん・・・俺が知らないだけ?
ちなみに、平安時代にも海進がありまして、これは平安海進と呼ばれています。
ただ、この時は縄文時代ほどの大幅な上昇ではなかったようです。
最も可能性が高いのは、「川から運ばれてきて堆積した」だとは思うんですが、不思議と小松海岸で土器が拾えるのは海岸の北側、今切川に近い方です。
海岸中央の堤防周辺では今のところ何故か見つけていません。
堤防より南側も同様です。
ならば、今切川から運ばれてきたのでしょうか。
もし今切川から運ばれてきたのであれば、対岸の長原、月見ヶ岡の海岸でも土器が拾えるはず。
というわけで、今度は月見ヶ岡周辺を歩いてこようと思います。
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2012.03.26 Monday
播磨灘方面はちょっとお休みして、また小松海岸へ行ってきました。理由は三つ。
貝の名前を覚えたい。土器片を調べたい。そして、単純に近いw
播磨灘方面へ行く半分の時間で着きますからねー。
さて、「フィールドベスト図鑑 日本の貝2」をヤフオクで手に入れ、(二枚貝限定ですが)ようやく貝の名前を調べることができるようになりました。
「日本の貝1」の方も欲しいんですが、絶版状態で絶賛プレミア価格。
お値段なんと5500〜8000円。
手が出ません。
まぁ、巻貝は少ないし、二枚貝から勉強すればいいかな、と。
学研さん、早く重版してください。
今回拾ってきたのがこちら。
上段左2つはイタヤガイ。
上段右は分かりません。
イタヤガイ科の何かなのは確かですけど。
中段左はハイガイ。
あとは下段も含めてサルボウだと思います。多分。
上段左はキヌタアゲマキ(さすがに覚えました)の合弁。
その右は小松海岸名物ブラックナミマガシワ。
中段左はサクラガイの仲間だと思います。
うーん、カバザクラ?
中段真ん中2つはフジノハナガイでしょうか。
2つの色が全然違いますけど。
その右はご存知ハツユキダカラ。
下段はハスノハカシパン中、小、極小。
上は多分オオトリガイ。
下は意外と形が残っていない場合の多いタイラギ。
大きいわりに殻が薄いんですよね。
洗ってたらヒビ入りました。
で、土器片です。
上段左は網目模様が入っていて、いかにも古そうです。
上段右は波っぽい模様がついています。
こちらは須恵器っぽい質感。
下段左は写真では分からないですが、表面に凹凸がついています。
下段真ん中と右は緻密な感じです。
この2つは土器かどうか微妙なところ。
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2012.03.16 Friday
徳島県阿南市長生町に鎮座。祭神は大己貴命。
旧社格は郷社。
式内社 阿波國那賀郡八桙神社。
八鉾神社に参拝したのは、もう随分前のこと。
お松大権現社に行った帰りに寄ったので、1年近く前ですか。
静かな良いところです。
鳥居をくぐってすぐ右側に、阿波古事記研究会の立てた看板があります。
境内社の奥山神社。
祭神は少名彦命です。
立派な台座の上の地神さん。
八鉾神社由緒書。
手水鉢です。
側面に蛇口がついててちょっとびっくりしました。
拝殿へと続く急な石段に神明鳥居。
その左右に狛犬。
美しい。
狛犬さん。
おかっぱでずんぐりした感じ。
愛嬌があります。
拝殿です。
石段を上がって目の前にあるので、こんな斜めからしか写真が撮れません。
超広角レンズが欲しいところ。
拝殿の後ろには、コンクリート造りの社殿があります。
幣殿でしょうか。
更に、その後ろの一段高くなった石垣の上に本殿。
均整の取れたフォルム。
社殿左手側には沢山の末社があります。
良い雰囲気。
由緒ある神社なんですが、拝殿がちょっと簡素すぎるなぁ、と。
もう少し威厳のある拝殿を建ててもいいのではないでしょうか。
境内は非常に良い雰囲気でした。
元々、この八鉾神社のあった村丸々全部が神領だったとのこと。
神社前の長い馬場からもそれが窺えます。
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2012.03.14 Wednesday
十郎兵衛屋敷の近くに用があったので、ついでに小松海岸をもう一度歩いてきました。丁度干潮の時間帯にあたったらしく、かなり沖の方まで潮が引いていました。
うーん、春ですね。
さて、早速歩くかー、と思ったところで通り雨。
しばし車の中でやり過ごします。
15分ほどで止んだので、改めて浜歩き開始。
潮干狩りしている人が一人いましたが、他には誰もいませんでした。
ほぼ貸しきり状態。
で、収穫はこんな感じでした。
相変わらず貝類の名前は全く分かりませんw
長いのはマテガイの類でしょうけど、その他はさっぱり。
そういえば、潮溜まり状態になっているところにクイチガイサルボウらしい生きた貝がいたんですが、結構美味しいらしいですね。
持って帰ればよかったかなぁ。
こっちはナミマガシワ、メダカラが分かるだけまだマシです。
下段の白い巻貝は白いけどキサゴ・・・のはず。
あと、右側のメダカラは珍しくツルピカでした。
これだけ綺麗なのは始めて拾いました。
今回も拾ってきました、土器片。
多分、左側の2つは須恵器だと思います。
ようやく「土器かどうか」は判別できるようになってきたような気がします。
気がするだけかもしれませんが。
真ん中の緑色のやつは、もちろん土器よりは新しいのでしょうが、現代のものって感じでもなかったので拾ってきました。
今度の観察会で見ていただこうかな、と。
今回一番面白いと思ったのはコレ。
写真では大きく写ってますが、薬指くらいの長さです。
ケンタッキー食べた後に残った骨そっくりなので、鳥の骨ではないかと思うんですが、真っ黒なんですよね。
焼かれて焦げているという風ではないんですが、何でこんな真っ黒なのやら。
長い間、砂に埋もれていたせいでカルシウム分が変質してるのでしょうか。
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2012.03.12 Monday
東日本大震災から丸1年が経過した、2012年3月11日。小松海岸で海の観察会が開催されました。
午前9時に家を出て、ガソリンを入れ、コンビニで軽く朝食をとり、集合場所へ。
あれよあれよ(死語)という間に人が集まり、前回よりも随分と賑やかな観察会となりました。
集合が完了したところで、1分間の黙祷を。
その後、参加者それぞれが集めたお宝の公開タイム。
いや、皆様さすがでした。
俺ももっと頑張らないと・・・。
春になったら南の方にも行きたいところです。
さて、海岸の方へと向かいます。
晴れて気温もそこそこ。
風は冷たいですが、非常に爽やかで気持ちの良い浜歩きができました。
小一時間ほど歩いて品評会へ。
今回は参加者が多かったので、品評会も大盛況でした。
キンセンガニが随分多かったのと、俺は1個も見つけられなかったハツユキダカラを皆さん結構拾われていたのが印象的でした。
で、今回の俺の成果はというと・・・。
まずはこちら。
左がイタヤガイで、右がイタボガキ。
漢字で書くと板屋貝に板甫牡蠣で板々コンビです。
どちらも最近は数が少なく、特にイタボガキの方は県によっては絶滅危惧種のようです。
この貝殻もかなり古いものらしいです。
お次は小松海岸といえばコレ。
ハスノハカシパン(右)とナミマガシワ(左1段目と2段目)
左3段目はマツバガイの類。
左4段目左はオキシジミだそうで、その右側は・・・えー、忘れましたw
貝類図鑑が欲しいです、はい。
今回、初めて須恵器片を拾うことができました。
一番左の青灰色っぽいやつです。
右側は詳しくは分かりませんが、土器片ではあるようです。
次の観察会は5月予定だったかな?
今から楽しみです。
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2012.03.03 Saturday
2月は逃げる。3月は去る、と申しまして、まさに逃げるが如く、2月は過ぎてしまいました。3月もあっという間でしょうね。
さて、そんな3月の頭、いつものように鳴門方面の海岸を歩いてきました。
まずはホームグラウンド(?)の櫛木海岸から。
・・・なんですが、満潮だったせいでロクなものが見当たりませんでした。
唯一目に付いたのが、この恨めしそうな顔のフグ。
魚には結構詳しい方だと思っているのですが、フグはちょっと専門外。
コモンフグだと思うのですが、どうでしょう。
結構大きくて、30cm近くありました。
いまいちの櫛木を後にして、鳴門スカイラインを通り、北泊へ。
ここもまた、いつもどおりカオスです。
物凄いゴミの量。
ゴミに紛れて何かの頭骨らしきものが落ちていました。
多分、イノシシの頭骨(後頭部)だと思います。
ゴミを引っ繰り返したりしていると、ムク犬がやってきました。
近づこうとすると光の速さで逃げていきました。
基本、動物には好かれる性質なんですけどね、俺。
結局、北泊も不発。
前回ダメだった千鳥ヶ浜へ。
この日、播磨灘側は結構穏やかだったのですが、鳴門大橋より東側はちょっと波が高め。
おかげで貝ラインができていました。
しめしめ(死語)
貝ラインを中腰で歩いていると、何と目薬瓶発見。
初めて拾ったので大興奮。
写真撮ってから、横のメダカラに気がついたくらいです。
この目薬瓶、両口式点眼瓶というやつですが、口の部分にスクリューが切ってあるので、そこまで古いものではなく戦後ものですね。
千鳥ヶ浜では、目薬瓶のほかにこんな謎のガラス製品も拾いました(撮影は自宅)
何かの蓋でしょうか。
千鳥ヶ浜を歩き、ついでに竜宮の磯周辺へ。
この辺も波が高かったです。
貝ラインを歩いていると・・・。
物凄く小さなカシパンを拾いました。
小さくてもちゃんとカシパンです。
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