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2005.01.11 Tuesday
青色LED訴訟が和解 8億4300万円支払いもう随分と前から争っていた青色LED発明者の中村修二氏と日亜化学ですが、この度ようやく和解が成立したようです。
確かに8億といえば物凄い額ですが、青色LED発明という偉業(勿論中村氏だけの業績ではないにせよ)を成し遂げたにしては少々金額が少ないのではないか、と感じます。
何せ青色LEDの市場規模は年間約3000億円、2010年には1兆円に達するとも言われているんですよ。
裁判官は日亜の経営に配慮した、とのことですが…俺としては発明者をもう少し尊重すべきではないかと。
まぁ、それにしたって前裁判での200億円支払い判決は行き過ぎだったでしょうけどね。
色々と裏話も取り沙汰されている中村氏のこと。
この金額で手を打ったのは、ある意味賢明だったのかもしれません。
一応元が地元ネタなので、取り上げてみました。
ニュース :: comments (2) :: trackbacks (0)
Comments
UN
::
2005/05/14 02:21 PM
こんにちわ。
私は理系の端くれですが、中村氏を尊敬できません。
私は化合物半導体デバイスの開発現場にいましたので、彼のハッタリぶりがわかるのです。
一般に伝えられている中村氏関係情報には誤りがが多い。
一角の科学者であろうとするならば、少なくとも自分が公的に発する情報は正確であるべきです。
中村氏やその支持者も理系の端くれであるならば、間違った情報は訂正するべきです。しかし、それを放置している。それどころか間違いを利用して世間の支持を集めようとしています。
これは問題です。
●彼は青色LEDの単独発明者ではない。
まず、彼はLEDの発光原理の発案者ではない。
(青でも赤でも発光色によらずLEDの基本原理は同じ。最初のLEDは1960年代に実現しています。発光色は材料物性の違いによります。)
また、現行のGaNベースの青色LEDを実用化する基本技術の殆どは中村氏ではなく赤崎勇氏らによって確立されたものです。
※2002年武田賞フォーラム: http://www.takeda-foundation.jp/award/takeda/index.html
●さらに日亜出願の特許明細書によれば青色LEDが完成するまでに中村氏以外に6人の日亜技術者が登場します。
彼は一人で開発したわけではない。
※日本国特許2900928、2859478、2540791、 2812375、2765644、特開平6-120562
特許庁電子図書館データベース:http://www.ipdl.ncipi.go.jp/Tokujitu/tjsogodb.ipdl?N0000=101
●米国がさぞかし技術者天国であるかのように言われていますが、職務発明報酬は一般に(一連の訴訟が起こる以前の)日本と大差はなかったのです。普通の会社員が巨額報酬を得ることなどありません。
※「諸外国の従業者発明制度」(特許庁の資料)
http://www.jpo.go.jp/shiryou/toushin/toushintou/pdf/patent_houkoku/sankou1.pdf
そもそも、起業リスクもなしに事業者並の巨額報酬を得ようとする「ノーリスク・ハイリターン」の発想は米国流のビジネスマインドに反しています。
※タカシの外資系物語 No 237 再考・特許報酬について
http://www.daijob.com/dj4/ja/column/takashi/column.jsp;jsessionid=4E6007C060FF8DF32E7DED31F170A721?id=617
●一角の科学者であるならば世間の誤解をただそうとするのが当然です。しかし、中村氏はそれをせず、返って誤解煽ってこれを利用している。
私はこのような人物を支持できません。
機密漏洩に関して米国の裁判所が日亜の請求を棄却しましたが、それは漏洩した機密を日亜が特定できなかったという理由です。中村氏が機密漏洩をしなかったこと自体が証明されたわけではありません。
なお企業が機密漏洩で元社員を訴えることは米国で普通に行われていることです。
※ビジネスマンのためのトレード・シークレット(営業秘密)http://tadhomma.ld.infoseek.co.jp/TS1.htm
参考)日経BPのサイト「中村裁判特集」http://techon.nikkeibp.co.jp/NEWS/nakamura/
こんにちわ。
私は理系の端くれですが、中村氏を尊敬できません。
私は化合物半導体デバイスの開発現場にいましたので、彼のハッタリぶりがわかるのです。
一般に伝えられている中村氏関係情報には誤りがが多い。
一角の科学者であろうとするならば、少なくとも自分が公的に発する情報は正確であるべきです。
中村氏やその支持者も理系の端くれであるならば、間違った情報は訂正するべきです。しかし、それを放置している。それどころか間違いを利用して世間の支持を集めようとしています。
これは問題です。
●彼は青色LEDの単独発明者ではない。
まず、彼はLEDの発光原理の発案者ではない。
(青でも赤でも発光色によらずLEDの基本原理は同じ。最初のLEDは1960年代に実現しています。発光色は材料物性の違いによります。)
また、現行のGaNベースの青色LEDを実用化する基本技術の殆どは中村氏ではなく赤崎勇氏らによって確立されたものです。
※2002年武田賞フォーラム: http://www.takeda-foundation.jp/award/takeda/index.html
●さらに日亜出願の特許明細書によれば青色LEDが完成するまでに中村氏以外に6人の日亜技術者が登場します。
彼は一人で開発したわけではない。
※日本国特許2900928、2859478、2540791、 2812375、2765644、特開平6-120562
特許庁電子図書館データベース:http://www.ipdl.ncipi.go.jp/Tokujitu/tjsogodb.ipdl?N0000=101
●米国がさぞかし技術者天国であるかのように言われていますが、職務発明報酬は一般に(一連の訴訟が起こる以前の)日本と大差はなかったのです。普通の会社員が巨額報酬を得ることなどありません。
※「諸外国の従業者発明制度」(特許庁の資料)
http://www.jpo.go.jp/shiryou/toushin/toushintou/pdf/patent_houkoku/sankou1.pdf
そもそも、起業リスクもなしに事業者並の巨額報酬を得ようとする「ノーリスク・ハイリターン」の発想は米国流のビジネスマインドに反しています。
※タカシの外資系物語 No 237 再考・特許報酬について
http://www.daijob.com/dj4/ja/column/takashi/column.jsp;jsessionid=4E6007C060FF8DF32E7DED31F170A721?id=617
●一角の科学者であるならば世間の誤解をただそうとするのが当然です。しかし、中村氏はそれをせず、返って誤解煽ってこれを利用している。
私はこのような人物を支持できません。
機密漏洩に関して米国の裁判所が日亜の請求を棄却しましたが、それは漏洩した機密を日亜が特定できなかったという理由です。中村氏が機密漏洩をしなかったこと自体が証明されたわけではありません。
なお企業が機密漏洩で元社員を訴えることは米国で普通に行われていることです。
※ビジネスマンのためのトレード・シークレット(営業秘密)http://tadhomma.ld.infoseek.co.jp/TS1.htm
参考)日経BPのサイト「中村裁判特集」http://techon.nikkeibp.co.jp/NEWS/nakamura/
とーま
::
2005/05/16 10:45 AM
初めまして、UNさん。
えー、まずですね、俺は自他共に認める完全な文系人間でして、バケ学の話はさっぱりわかりません。
当然、中村氏を尊敬しているわけでもなければ、青色LEDの何がすごいのかさえ、基本的にわかっておりません(笑)
勿論、この記事を書くにあたり、最低限のことは検索したりして調べました。
中村氏にまつわる裏っぽい話も、そこそこに理解しているつもりです。
さて、色々と引用していただき恐縮です。
中には俺の知っている話もいくつかありますね。
ただ、失礼を承知で言わせていただくと、UNさんは中村氏を批判したいあまり、少し感情的になりすぎてはいないでしょうか。
まず最初の部分、中村氏はLEDの発光原理の発案者でない、というところを指摘しておりますが、既存のものを利用する、または発展させて新しい何かを作り出すことも十分評価に値することではないでしょうか。
また、俺は赤崎勇氏という方を知りませんが、その方が先に技術を確立させ発表していたのならば、何故中村氏が発明したことになったのでしょうか。
何か新しい部分がなければ発明とは言えないはずですから、その部分が知りたいですね。
あと、中村氏が一人で開発したわけではない、という部分ですが、これはそのとおりです。
日亜の技術者が力を合わせて作ったものだったでしょう(記事中にも書いています)
巷に中村氏が一人で作り上げたものと思われている節があるのは確かです。
ですが、新しい発明であると認めるのは巷の民衆ではありませんから、その辺のことは理解した上で彼の発明だとしているのではないでしょうか。
中村氏が発明者の中の “一人” であったにしても、やはりそれなりに評価されて然るべきかと。
えーと、その他の引用はどうでもいいでしょう。
それよりも、「職務発明報酬は一般に」「米国流のビジネスマインドに反しています」「一角の科学者であるならば」という、何か自分の視点の押し付けのようなと言いますか、少々視野狭窄的な言葉が多いように思います。
中村氏のことが気にくわず、非難批判したいのはわかりますが、もう少し冷静になられた方がよいのでは。
大きなお世話かもしれませんが(笑)
最後に、俺は中村氏のことを支持しているわけでもありませんし、繰り返しになりますが尊敬もしておりませんので、その辺は誤解しないでくださいね。
初めまして、UNさん。
えー、まずですね、俺は自他共に認める完全な文系人間でして、バケ学の話はさっぱりわかりません。
当然、中村氏を尊敬しているわけでもなければ、青色LEDの何がすごいのかさえ、基本的にわかっておりません(笑)
勿論、この記事を書くにあたり、最低限のことは検索したりして調べました。
中村氏にまつわる裏っぽい話も、そこそこに理解しているつもりです。
さて、色々と引用していただき恐縮です。
中には俺の知っている話もいくつかありますね。
ただ、失礼を承知で言わせていただくと、UNさんは中村氏を批判したいあまり、少し感情的になりすぎてはいないでしょうか。
まず最初の部分、中村氏はLEDの発光原理の発案者でない、というところを指摘しておりますが、既存のものを利用する、または発展させて新しい何かを作り出すことも十分評価に値することではないでしょうか。
また、俺は赤崎勇氏という方を知りませんが、その方が先に技術を確立させ発表していたのならば、何故中村氏が発明したことになったのでしょうか。
何か新しい部分がなければ発明とは言えないはずですから、その部分が知りたいですね。
あと、中村氏が一人で開発したわけではない、という部分ですが、これはそのとおりです。
日亜の技術者が力を合わせて作ったものだったでしょう(記事中にも書いています)
巷に中村氏が一人で作り上げたものと思われている節があるのは確かです。
ですが、新しい発明であると認めるのは巷の民衆ではありませんから、その辺のことは理解した上で彼の発明だとしているのではないでしょうか。
中村氏が発明者の中の “一人” であったにしても、やはりそれなりに評価されて然るべきかと。
えーと、その他の引用はどうでもいいでしょう。
それよりも、「職務発明報酬は一般に」「米国流のビジネスマインドに反しています」「一角の科学者であるならば」という、何か自分の視点の押し付けのようなと言いますか、少々視野狭窄的な言葉が多いように思います。
中村氏のことが気にくわず、非難批判したいのはわかりますが、もう少し冷静になられた方がよいのでは。
大きなお世話かもしれませんが(笑)
最後に、俺は中村氏のことを支持しているわけでもありませんし、繰り返しになりますが尊敬もしておりませんので、その辺は誤解しないでくださいね。
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