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2008.05.26 Monday
ふと、早朝に目が覚めたときのこと。頭の位置が普段と上下逆、つまり足側にいっていました。
これは所謂、枕返しの怪というやつです。
わりと寝相が良い俺の場合、これほど移動するのは珍しいこと。
余程疲れているのでしょうか。
さて、妖怪枕返しとは如何なるものか。
メジャーな部類の妖怪なので、知ってる人も多いでしょう。
就寝中に枕を裏表逆にしてしまう、または前述したように、頭と足の位置を逆にしてしまうという、悪戯好きなヤツです。
それくらいであれば、人畜無害そうですね。
しかし、「枕を返す」「頭と足の位置を入れ替える」という行為には、意外と怖い秘密が隠されていたりします。
睡眠中は夢を見ますね。
昔、人間は夢を見ている間、魂が抜け出て別の世界へ行っているのだと考えられていました。
枕というのは、人を夢の世界へと導入する道具。
それを返すということは、魂を夢の世界から戻れなくしてしまうことなのです。
また、一般的に人間は北枕を忌むため、南向きで寝ている人も多いでしょう。
頭の位置を反転させると、北枕の状態になります。
生きているものを死へと反転させる。
そんな意味があると言われています。
枕には睡眠中の人間の魂が宿る。
そういった信仰も古くからあります。
今でこそぞんざいに扱われがちな枕ですが、呪術的な意味合いを持つ道具だったのです。
「好きな人の写真を枕の下に入れて寝ると、その人の夢を見られる」
「失せモノの名を書いた紙を枕の下に入れて寝ると見つかる」
「願いを書いた紙を(以下略)」
こういったものは、全て古来の枕に対する信仰に由来するものです。
皆さん、枕は大事にしましょう。
ちなみに俺は枕使ってないんですけどね。
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