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民俗学事始、および先祖と産女の話
2004.10.01 Friday
folkloreのカテゴリということになってますが、あまり関係ない気もします……。
まぁ、いいか。

俺が民俗学に興味を持ち始めたのには、理由が二つありました。
というよりも、きっかけが二つあったというべきでしょうか。
一つは、京極夏彦著姑獲鳥の夏を読んだこと。
もう一つは、大学の演習で今昔物語集に関するレポートを提出することになったからです。
共通点は何でしょう?
実は、共通点は “うぶめ” です。

───産の上にて身まかりたりし女、其の執心、此の者となれり。腰より下は血にそみて、其の声、をばれう、をばれうと鳴くと申しならはせり────(百物語評判より)

これが最も有名な、産女のカタチでしょう。
日本各地に同じような形態の伝説、説話、民間伝承が残っています。
また、中国の[和漢三才図会]には姑獲鳥(うぶめどり)の名で、子を攫う妖怪として書かれていますし、[好色一代女]には堕胎した赤ん坊の怪として書かれています。
うぶめ、産女、うぶめの怪、姑獲鳥、うぶめ鳥、と色々なバリエーションのある “うぶめ” ですが、俺には何かと馴染み深い妖怪だったります。

まだ幼稚園に入るか入らないかの頃のことです。
俺が夜なかなか寝ないときは、決まってお袋がこう言いました。
「はよ寝んと、うぶめに連れていかれるでよ」
幼く純粋だった俺は、その言葉を聞くなり布団へもぐりこんだものでした。
その当時の俺にとっての “うぶめ” は、水木しげるの描いた妖怪のイメージでした。
鳥のカタチをした妖怪ですね。
TVでゲゲゲの鬼太郎を見ていたからでしょう。

時は残酷に過ぎ去り(笑)、純粋だった俺がいい加減汚れた大学生になった頃。
本屋で分厚い文庫本を手に取りました。
【姑獲鳥の夏】というタイトルとその表紙、そしてミステリというジャンルに惹かれたのだと思います。
丁度時を同じくして、演習で今昔物語集に関するレポートを提出しなければいけないことになり、大学図書館で色々と調べていたときのこと。
[頼光郎等平季武産女値第四十三]という話が目につきました。
なぜ目についたかと言うと、俺が頼光、つまり源頼光の子孫であるらしいからです。
さて、ここで「マジか!?」と驚いた方へ。
信憑性があるかどうかも不明な上、当然ながら子孫と言っても直系というわけではなく、万一本当に子孫だったとしても、従兄弟のはとこの又従兄弟の親戚の兄弟の子供以上に離れていることは間違いありません。
現代に至るまでどれだけの数の子孫がいるか、想像もつきませんね。
いやはや……。

閑 話 休 題

えーと、頼光の郎等…つまり家来ですね。
その平季武(たいらのすえたけ)という人が、産女に会ったという話です。
“頼光” “産女” この二文字が俺の脳へと強烈にアピールしました。
頼光は俺のご先祖らしいし、うぶめに関しては[姑獲鳥の夏]を読んでるから、知識もそこそこある。
そんな理由でレポートの題材に選んだのでした。
俺の民俗学への関心は、ここから高まっていったわけです。
意外と単純ですね、俺。

明日は産女について、もう少し詳しく書こうと思います。
しかし、自己満足な世界だ(笑)

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