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2014.10.01 Wednesday
皆様は 『長国』 という名前を聞いたことがあるでしょうか。律令制前、つまり7世紀後半頃まで、徳島県南を中心に存在した国の名前です。
当時、少なくとも我らが徳島には、最低でも2つの国が存在していたことが分かっています。
1つは県北を中心とし、忌部氏が隆盛を誇った粟国(あわのくに)
そして、もう1つが現在の園瀬川辺りを北限とし、県南を主な領土とした海人の国である長国(ながのくに)でした。
那賀町、那賀川など、その名残の地名が残っています。
ちなみに、“最低でも” と書いたのは、上記の2国以上国が存在した、という説もあるからです。
随分とややこしかったのですねw
さて、そんな長国なんですが、この度、小松島市、阿南市、牟岐町、海陽町の4つの市町が合同で 『長国の埋蔵文化財』 という展示を開催しておりました。
おりました、と過去形なのは、もう終わってしまったからです。
この展示、面白いのは時代によって会場を分けているという点。
これは見に行かねばならぬと思い、2度に分けて県南の展示を回ってきました。
まずは9月14日の日曜日。
『古墳時代 in 小松島』 の開催されている小松島市立図書館2Fへ。
なかなかシャレたポスターですよね。
考古学らしからぬ、というかw
あ、そういえば、2Fに上がる階段の途中で、奇遇にも県立博物館の館長さんとお会いしました。
古墳時代ということで、古墳出土の埴輪、須恵器、勾玉などが並んでおります。
円筒埴輪ってロマンですよね。
須恵器の坏の左に、何とも変なカタチのものが見えますが、これは子持勾玉というヤツです。
実にいいですねー。
主に北は小松島市、南は海陽町までの古墳出土品が惜しげもなく展示してあり、小さな展示スペースではありましたが、非常に見ごたえがありました。
小松島をあとに、『古代 in 阿南』 の展示へと向かいます。
ナビが間違った道を教えてくれたおかげで、途中変なところに迷い込んだりもしましたが、何とかかんとか阿南市文化会館へと到着。
展示スペースは小松島より更に狭くなり、ぶっちゃけかなりしょっぱいですw
ただ、ここには椅子と机がありましたので、メモなど取りながらゆっくり鑑賞できました。
ここでは官衙(今でいう役所や官庁)に関連する出土品をメインに展示していました。
位の高い人しか持てなかった緑釉陶器など、なかなか興味深いものがありました。
須恵器質の土錘です。
ビーチコーミングでも拾えそうですね。
阿南市の立善廃寺から出土した瓦です。
奈良時代くらいのもの。
この日はここまで。
淡島海岸を少しだけ歩いて帰りました。
次回は別の日に行った、牟岐町海の総合文化センターの展示と、海陽町立博物館の展示です。
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