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2011.04.08 Friday
出先で神社を見つけては撮影、ということをしていたら、あっという間に40社分くらい集まってしまい、記事にするのが大変な今日この頃。でも、たまには時事ネタ的なお話を。
原子力発電。
核分裂反応によって発する熱で水を沸騰。
水蒸気を発生させ、タービンを回すことで発電します。
蒸気でタービンを回しているという意味では、火力発電も同じような仕組みです。
(注:もちろん厳密には色々違います)
火力発電に関しては、皆さんご存知の通り多量の二酸化炭素を排出します。
それに比べ、二酸化炭素を排出しない原子力発電は、クリーンなエネルギーである、といったような説明をされることもあります。
しかし、一度事故が起これば、他に類を見ない影響や被害をもたらすことは、現状を見れば誰にでも理解できることだと思います。
そもそも原発では、事故は『起こってはいけない』ものです。
今回の引き金は地震、そして津波でした。
これは天災であり、一般論で言えば誰に責任があるものでもありません。
ですが、原発においてはその考えが通用しないものであるといえます。
天災によって起こりうる最悪の状況を予測して、事故の確率を可能な限りゼロに近づけるのが、管理している会社、および人間の責任であり義務です。
今回の震災で発電所を襲った津波は10mとも15mとも言われていますが、それを予測して対処できるシステムを作っていなかったのが悪いのです。
無茶を言うなという人もいるかもしれませんが、原発というのは万に一つということがあってはいけないものなのですから、小惑星探査機はやぶさのときの「こういうこともあろうかと!」以上の念の入れようが必要だったはず。
結局は管理、推測の甘さが今回の事故に繋がったわけで、きっかけは天災であっても結局のところは人災であると言わざるをえません。
事故後の政府や東電の対応も含めて。
そんな原発ですが、無ければ無いで困るもの。
日本の総電力のうちの三割ほどが原発で賄われています。
それを安易に危険だから廃止しろ、といっても話は簡単ではありません。
いつかは原発に頼る姿勢から脱却するべきではあるでしょうが、代替案として挙げられる他の発電方法にも色々と問題が多いのです。
例えば風力発電は結構場所をとりますし、台風で風車が壊れてしまうこともあります。
もちろん、風のない日は発電できません。
地熱発電は火山大国の日本にうってつけのようですが、これもまた広い面積の土地が必要になると同時に、温泉地の利権的な問題もあります。
太陽光発電は、当然ですが太陽の光がないと発電自体が不可能ですから、曇りや雨の日、夜は発電できないうえ、メンテナンスが意外に大変です。
水力発電は大規模なダムを作る必要性があるので環境的な問題が大きいですし、潮力発電は適した場所が日本国内になかなかありません。
かといって火力発電となると、化石燃料の埋蔵量の問題や、環境問題がついてまわります。
京都議定書の件もありますから、火力発電所を安易に増やすわけにはいきません。
もう一度言いますが、話は簡単ではないのです。
原発反対派の人は、その辺りを考えずに安易に反対を叫んでいるような気がします。
賛成か反対かと言われれば、そりゃもちろん皆反対するでしょう。
放射能は怖い。
そんなのは子供でも分かることです。
でも、総電力の三割を削って、皆さんは生活できますか?
便利さに慣れきった人間がそれを手放すのは思いのほか難しいものです。
皆さんは安全を取りますか?
それとも便利さを取りますか?
どっちも取れたら言うことないんですけどね、えぇ。
結論としては、現状原発頼りの状態から抜け出すのは難しいということです。
現在使用されている原発の安全度を可能な限り引き上げつつ、代替案を考え、時間をかけて移行していくしかありません。
これにはまだ何十年もかかると思います。
気の長い話ですが、それくらい先を見据えて取り組まないといけない問題なのです。
ぶっちゃけ無駄多すぎるねん。
いや、ほんまに。
看板の電気とか、歓楽街のネオンとか全部消せよ。
電光掲示板もデカいTVもいらん。
パチ屋もいらんから全部潰せ。
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