VITORET
西ドイツのVoigtlander社製目測式コンパクトカメラ。
VITOシリーズの最廉価版、VITORETです。
さすがにシリーズの他機種と比べると安っぽいですが、なかなか可愛らしいカメラです。
ファインダーはVITO Bの大窓と同じ等倍です。
しかし、経年劣化により黄濁してしまっています。
廉価版ですから、VITO Bのそれよりも品質の悪いガラスを使っているのでしょう。
とりあえず撮影範囲を把握することに関しては問題ありません。
シャッターはボディ右前面についている押し下げ式のもの。
トップカバー上にあるのは、写真左から巻き戻しボタン、アクセサリシュー、巻き戻しノブ。
巻き戻し時は、巻き戻しボタンを押しながらになります。
大きさはVITO Bよりも一回り(二回り?)ほど大きいでしょうか。
シャッターはPRONTOR125で、30、60、125、Bの4速のみというシンプルさ。
動きは何とも頼りない感じで、バシャッと小気味良く切れるVITO
BのPRONTOR-SVSとは大違い。
廉価版ですから、この辺は仕方ありませんけど。
絞りは22までありますが、構成枚数がたったの二枚で、四角というか菱形に絞られます。
レンズはCOLOR-LANTHAR 2.8/50
最短撮影距離は1m
個人的に、写り自体は特別悪くないと思います。
トップカバー後面右にあるのが、巻き上げレバーです。
巻き上げの感触も安っぽいです。
ボディ左端にあるのは、裏蓋の開閉部です。
上部と下部のボタンを同時に押すことで裏蓋が開きます。
内面反射対策はこれといってされていない感じ。
逆光にはかなり弱いと思います。
写真はありませんが、底面にフィルムカウンタと三脚穴があります。