VITO II




西ドイツのVoigtlander社製目測式カメラ。
35mmフィルムを使用するフォールディング(蛇腹)カメラです。
BESSAを縮小したような形をしており、曲線で纏められたデザインは優美です。




レンズを収納した状態。
とてもコンパクトなので、ポケットに入れて持ち歩けそうです。
が、結構重いのでオススメはしません。
シャッターボタンはレンズカバー上部についており、レンズを収納すると一緒に引き込まれます。




一番左は巻き戻しノブ。
真中はファインダーで、その周囲の丸い突起はアクセサリシュー取り付け用です。
その右側にあるレバーは、巻き戻し時にスプロケットをフリーにするためのもの。
しかし、それだけではなく、これを引き起こすと下からフィルムカウンタ設定ギアが出てきます。
Voigtlanderらしい、凝った仕掛けです。
VITO IIと書かれた上にあるのはフィルムカウンタ。
ちなみに、加算式です。
一番右は言わずと知れた巻上げノブですね。
巻き上げはとてもスムーズです。




レンズを固定するタスキ部分まで曲線で纏められているのがわかるでしょうか。
Voigtlanderの拘りが伝わってきますね。
レンズはCOLOR-SKOPAR 3.5/50 3群4枚 前玉回転式
最短撮影距離は3.5ft(約1m)
シャッターはPRONTOR-Sで、1、2、5、10、25、50、100、300、B
絞りは16までです。
撮影時は巻き上げ後にシャッターチャージをする必要があります。
シャッターチャージは、レンズの右側にあるレバーで行います。
その下はシンクロ接点です。




純正のレンズフードを取り付けた状態。
内面反射の少ない蛇腹カメラとはいえ、やはり昔のカメラは光に弱いです。
フードはあった方がいいと思います。